【必見!書道経験者との違い】ひらがなの”う”の綺麗な書き方
書道見習いの"てと"です。
誰でも字が上手になるお習字講座、
今回は、ひらがなの”う”の解説を致します。
”あ”の記事で『はらい』を、”い”の記事で『筆脈』と『はね』を解説しました。
これらを身につけていれば、”う”は比較的楽に書けるかと思います。
まだ、”あ”や”い”の解説を読まれていない方は、そちらも参考にしてください!
また、Youtubeでも”う”の解説をしていますので、そちらも参考にしてください!
”う”の概要
”う”は2つの点画から成ります。
2画目の『曲がり』や『はらい』を上手に書くことに意識しがちかと思いますが、
意外と1画目の『点』も重要です。
後述しますが、点を書く時に何も考えずポンッと筆を置くのはもう辞めましょう!
こういう細かいところの筆の動かし方を知ることで、上級者に大きく近づくことができます!
また、2画目のはらいを正しく伸ばすことで、”う”の概形は美しい縦長になります。
概形をご理解した上で、細かい解説をご覧ください!

1画目『点』
「点なんて、ただ筆を置くだけでしょ」って思っていませんか?
書道経験者は、そんな甘い書き方をしていないんです。
4コマの画像にまとめたので、そちらをご覧ください。

画像の通りで、少し反るように筆を進めるのがポイントです(長すぎはNG)。
段々と力を入れるように筆を進め、力を込めて止めます。
そして少しだけはねます。
この時のはねは、”い”の1画目のように強くはねるのではなく、
次の2画目につなげるために筆を進めるという気持ちではねることが大切です。
”い”の解説でも述べましたが、筆脈を意識してはねましょう!

2画目『曲がり』

『曲がり』は大切な筆遣いの一つなので、しっかりと身につけましょう!
ポイントは、穂先(筆先)の動きです。
穂先については筆の解説をご覧ください!
曲がりについても4コマでまとめたので、そちらを参考にしてください。

曲がりで最も大切なことは『緩急』です!
速さや筆圧が単調だと曲がりは上手くいきません。
曲がりに差し掛かったら、速度を落とします。
そして、力を抜き、筆を少しつり上げるようにすると、急カーブに対応できます。
このように曲がると、曲がりの部分が少し細くなってメリハリが生まれ、
角張ることがなく、しなやかな線になります。

また、穂先の位置の移り変わりがとても重要です。
2画目の始筆では、穂先は外側を向いています。
その一方で、曲がりで穂先は内側へと移行し、その後はらいへ進みます。
この穂先の移行によって、筆が無理なくスムーズに進みます!
”あ”のまるめでも穂先の移行が重要と述べました。
”あ”のまるめと”う”の曲がりは、かなり似通った部分があるので、
書き比べてみてください!

ただ、”う”の曲がりはかなり急角度であることを留意してください。
”あ”のように大きく円を描くように回るのではなく、急カーブを曲がるようなイメージで書き進めることがポイントです。
穂先の位置の移り変わりも、非常にコンパクトであることがポイントです。
終筆

はらいは、まず下までしっかり伸ばすことが大切です。
そして、中心まで伸ばすことを意識してみてください!
(少し中心を越えてもOKだと思います)
はらいをしっかり伸ばすと、美しい縦長になりますので、
最後まで気を抜かないようにしましょう。
はらいを綺麗に書くコツは、”あ”の解説で述べているので、
そちらも参考にしてみてください!
”う”の解説は以上です。
もし私の解説を見て、もっと書を学びたくなられた方は
是非書道教室へ足を運ばれることをお勧めします。