誰でも"ひらがな"の『あ』が綺麗に書けるお習字講座【前編】

書道見習いの"てと"です。

誰でも字が上手になるお習字講座、
今回は"あ"を解説します。

"あ"は難しい字なので、2回に分けて解説します。

Youtubeでは3本に分けて、30分近い時間をかけて超丁寧に解説しているので
そちらも併せてご覧ください(多分、誰よりも丁寧笑)。

3本の解説動画の内、前編はこちら

1画目

1画目の横画は右上がりに書きます。
以前、横画の書き方の解説を投稿したので、そちらも参考にしてください(↓)。

横画の書き方【基本中の基本だからこそ、絶対にマスターしたい】

書道見習いの"てと"です。 誰でも字が上手になるお習字講座、 今回は『横画の書き方』を解説します。 書道で最も大事な基礎なので、確実にマスターしましょう!

また、ひらがなは漢字よりも丸みを帯びることが特徴です。
そのため、私は"あ"の横画を書くとき、少し曲線的に書いています。

2画目

2画目は"あ"の中心の軸として作用します。
しっかりと中心線付近に構えることで、"あ"が安定します。

2画目を中心の軸として作用させるためのポイントは2つあります。
『始筆』は中心線上
『終筆』は中心線上か、中心より少し左
始筆と終筆の位置を確認しましょう!

そして、直線で書くのでなく、左側に反るように曲線的に書くのがポイントです。
1画目の解説でお話したように、ひらがなは曲線的に書くのが重要です(やり過ぎは×)。

3画目

3画目はかなり複雑なので、a~cの3つに分けて解説します。
b~cはひらがな特有の筆遣いである、『まるめ』です。

『まるめ』はひらがなの筆遣いの中で難易度がかなり高いです。
そのため、"あ"が苦手な方は多いのではないでしょうか。

ですが、この『まるめ』を習得すると、"あ"が得意な字に早変わりします!
ポイントを押さえて練習すれば必ず上手くなるので、引き続き解説をご覧ください。

3画目a~b

まず、『まるめ』の前に3画目の始筆について解説します。
3画目の始筆は、2画目よりも内側となります。

そして折れ目まで来たら、筆を一度止めます
その後、筆を返して方向転換してbを書き進めていきます。

『筆を返す』とは何か、ピンときますか‥?
言葉で説明するのが難しいのですが、
『筆の毛をパタンと返して異なる面を使い分ける』動作です。

筆を返すとは?

筆の動きのイメージを上の4コマにまとめました。このように筆の毛を自在に操ることが必要です。

視覚的にイメージしながら解説を聞いた方が理解しやすいと思うので、
是非、動画をご覧頂ければと思います。

3画目c 『まるめ』と『はらい』

まるめ

最後に、まるめとcのはらいを解説します。
これも上の動画で解説していますが、大事なことは穂先の動きです。

3画目のcでは、下の4コマのイメージ画像のように穂先(筆先)が外側から内側に移り変わることが重要です。
イメージ画像では、穂先をワイヤーフレームで表現しています。(使用アプリ:Zen Brush 2)


少しイメージしにくいかもしれませんが、実際に筆で書いてみると納得されるかと思います
手首や指を変に捻ることなくリラックスして、自然に筆を進めると、穂先が自然と移行すると思います。
これが出来るようになると、とてもレベルアップするので、騙されたと思って練習してみてください!

また、穂先については下の記事を参考にしてください(要は筆先のこと)

筆の部位と意識すべきこと【毛筆が上手くなる3つのポイント】

書道見習いの"てと"です。 誰でも字が上手になるお習字講座、 今回は『筆の部位』を解説します。 「別に名前なんてどうでもいいじゃん」って思われるかもしれません。 し…

まるめを書く時は、手首を捻ったり変に筆管を回したりせず、腕を大きく動かして書くのがポイントです。
そうすると自然と筆が動かせます。

非常に下手な絵で申し訳ございませんが、まるめを書いている時の実際の筆の動きは上の通りです。
注目して頂きたいのは、『穂先の動き』『筆管の向き』です。
(筆管は「筆の軸、棒の部分のこと」)

穂先に関しては、既に上述した通りで、外側から内側へ移行します。
そして、その間で筆管がずっと同じ方向を向いていることが分かりますか?
(イラストでは「ふで」と書かれた側を、ずっと正面にしています)

手首などを捻ったりすると、筆管を回したり異常に傾けたりしてしまいます。
そういったことをせず、筆管を立てて、回したりせずに筆を運ぶことがポイントです。
(これは、まるめに限らず、筆で文字を書く上でとても重要な基礎です!)

はらい

その後、はらいに移りますが、ポイントは2つです。

①穂先を内側に残し続ける(穂先は最後まで持ち上げずに、残して進む)
②筆の腹側を少しずつ持ち上げていく

これで綺麗なはらいが書けます。

解説の前編は以上です。
後編は、"あ"の字形を整えるポイントなどを解説します。

誰でも"ひらがな"の『あ』が綺麗に書けるお習字講座【後編】

"あ"の綺麗な書き方の解説【後編】です。全体のバランスや字形の整え方などを解説!ポイントは内部の空間です。

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