誰でも"ひらがな"の『あ』が綺麗に書けるお習字講座【後編】

書道見習いの"てと"です。

誰でも字が上手になるお習字講座
今回は"あ"の解説の続きです。

前編では、各点画の位置筆遣いなどに焦点をあてました(まだ読んでいない方は↓)。

誰でも"ひらがな"の『あ』が綺麗に書けるお習字講座【前編】

誰でも字が上手になるお習字講座、 今回は"あ"の上手な書き方を解説!前編では各点画の位置や筆遣いに重点を置いて解説します。"あ"の3画目が苦手な方に特にお勧めです!…


後編では、全体のバランス字形の整え方などを解説します。
尚、解説の内容としては以下の動画がベースとなっています。

動画も是非参考にしてください!

では、解説に移ります。

2画目と3画目の交わり

まず、2画目と3画目の交点は2つありますが、
この2点が大体等間隔に並ぶと、"あ"が整います。

3画目を書くうえで、この交わりの位置は3画目の道筋の目安となります。

3画目を書く前に、どの辺りで2画目と交わらせるか
俯瞰的に目標を立てて書き進めると、自信を持って書けると思います。

内部の空間

"あ"の内部には3つの空間がありますが、これらの広さを意識することがとても大切です!
もしかしたら"あ"を書く上で1番大切かも‥

内部の3つの空間

①は狭く(でも潰さない)、②はそれよりも広く、③は1番広くします。
③の空間を広くすることで、3画目は強調され、劇的に美しくなります!

空間の広さが不適切だと、どうなるでしょうか?

悪い例との比較

悪い例と比較すると、一目瞭然ですよね?
③が狭いと、"あ"が縮こまってしまいます…。
"あ"が苦手な方の多くが、③の空間が狭いです。

ただ、分かっていても筆で書くのって難しいですよね…。
鉛筆やペンであれば、広くしようと意識するだけで改善できると思いますが、
筆で書くと、どうしても思い通りに筆がついてこなかったりしませんか?

③を広くするためには、まるめ(3画目の筆遣い)を上手く書きこなす必要があります。
下の動画で解説していますので、是非ご覧になられることをお勧めします!

まるめの筆遣いや、はらいの書き方についての解説はこちら

3画目の広がり

上述した内容と重複する部分もありますが、
3画目は1画目の終筆より外側に広がるようにしましょう!

そうすることで、先程申し上げた内部の空間③が広がり、まるめが強調されます!
このまるめは"あ"の見せ場なので、美しく見せていきましょう!

"あ"の概形

ところで、"あ"の概形はひし形ってご存じですか?
文字によって概形は異なりますが、"あ"は適切に書くとひし形に収束します。

適切にひし形に収束させるためのポイントは2つです。

①はらいを中心付近へ伸ばすこと
②はらいを1番下まで伸ばすこと

実はこの収束ってことがミソなんです。

先程の悪い例と比べてみましょう。

悪い例と見比べると差が分かると思いますが、
悪い例は、最後のはらいが十分に伸びていないために、概形が上手く収束できていないんです…。

そうなると、"あ"のまとまりが無くなって綺麗に見えません
最後のはらいの終わりの位置まで、気を抜かないことが大切です!

これで美しい"あ"の完成です!

"あ"は難しい字なので、解説が長くなってしまいました
(動画では更に"あ"の成り立ちを語っています…)。

ですが、これらのことを理解すると、書道経験者にも負けない
"あ"を絶対書けるようになるので、練習してみてください!

最後に、
もし私の解説を見て、もっと書を学びたくなられた方は
是非書道教室へ足を運ばれることをお勧めします。

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